2016年4月に始まった電力自由化、みなさんは覚えていますか?

電力会社を自分でえらべるようになるという、アレです。

もう新電力に切り替えている方も多いとは思いますが、いろいろ忙しいという理由をつけて、我が家ではいままで完全に放置しておりました。

今回、思い立って新電力の電気代を比較してみたのですが、かなりお得なプランが充実しているではないですか!

過去一年の使用電力で計算してみると、わが家の場合はなんと年間24527円の節約に!

しかも、変更手続きはものすごーく簡単でした

新しい電力会社がどんどん登場しているので、新電力に切り替え済みの方も再度検討されてもいいかもしれません。

この記事では、初めて新電力を検討される方でもすぐに電力会社を乗り換えられるよう、わかりやすくご説明します!

※この記事は2018年11月1日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2019年8月22日に再度公開しました。

新電力を比較する前に。何が変わるの?

まずはじめに、電力自由化についてすこしだけ解説したいと思います。

電力の自由化は、2016年4月に始まった制度です。

いままでは電力会社は地域にひとつしかなく、その地域に住んでいる人は全員が同じ電力会社(関西なら関西電力ですね)と契約して電気を供給されていました。

いわゆる、独占状態だったわけですね。

電力会社がひとつしかないと、値上げされても文句言えない…
殿様商売ってことですね~

電力の自由化は、消費者が自分の好きな電力会社をえらべるようになったということです。

『電力会社が増える=競争がおこる』ということなので、お得なプランがたくさん出てきているんです!

停電は大丈夫!

実は、電気自体はなにも変わりません。

電気が家に届くルートも、中身の電気も、なんにも変わらないんです。

停電が増えることもないですし、以前と全く同じように電気が使えます

新電力の会社が急に倒産してしまっても、地域の大手電力会社が一定期間電気を供給してくれるという仕組みがあるので大丈夫!

その期間内に新しい電力会社と契約すればいいそうです。

それなら、安心して新電力にかえられるな~♪

くわしくはエネチェンジさんの電力自由化Q&A その1:停電が増えたり、契約する電力会社によっては電気が不安定になるの?というページで、とってもわかりやすく解説してくださっています!

勉強させてもらいました♪

誰でも契約できる?

現在、電力会社と直接契約しているのであれば、賃貸でもマンションでも一戸建てでも、新電力と契約できます

ただし、建物全体が電力会社と一括契約しているような場合のみ、個人では契約変更できないという事態がおこるようです。

また、新電力と契約する場合にはスマートメーターへの交換が必要となりますが、費用は無料で、工事の立ち合いも不要なようです。

我が家のように新電力と契約していないうちにスマートメーターになっている場合もあります。その場合は工事自体必要ありません。

(2026年までにすべての世帯のメーターがスマートメーターに変更される予定とのことです)

電力切り替えのメリットは?

新電力に乗り換える一番のメリットは、なんといっても電気代がやすくなるところです!

それ以外にも、環境にやさしい電気を選んで使うといったこともできます。

エコが売りの会社を中心に、

  • どんな方法で発電されたエネルギーを使っているか
  • 二酸化炭素の排出量

を公表している会社がたくさんあります。

エコに配慮した電力会社をえらぶことで、地球環境を守れるということですね!

『自然エネルギー=値段が高い』という勝手なイメージがありましたが、大手の電力会社よりはエコで、かつ値段もやすくなるなんて会社もあるようです。

メリット
  • なんといっても、電気代がやすくなる!
  • 自分好みの電力会社を選ぶことができる

電力切り替えのデメリットは?

続いてデメリットについて。

『新電力=電気代が安い』という勝手なイメージがありましたが、選ぶ電力会社によっては電気代が逆に高くなるなんてこともあるようです。

必ず安くなるというわけではないんですね。

特に、一人暮らしの方とオール電化の方は要注意です。

電力自由化前は、なぜか『消費電力が多い家庭のほうが電気代が高くなるような料金設定』になっていました。

そのため、もともと消費電力がすくない一人暮らしなどでは、電気代がかわらないとかむしろ上がってしまうという事態が発生するようです。

オール電化に関しては、元の料金設定がかなりお得だったため、新電力に変えても安くならないことがあるようです。

このほかにも、契約時や解約時に事務手数料が必要な会社があったり、解約違約金が発生する会社があったり、支払方法が限定されている会社があったり、といままでの電力会社とは使い勝手が異なる場合があります。

デメリット
  • 電気代が高くなることもある!
  • 契約事務手数料や解約事務手数料が必要な会社がある
  • 解約違約金が発生する会社がある
  • 支払方法が限定されている場合がある

メリット・デメリットの両方がありますが、どちらにしろ新電力の会社と契約する際にはしっかりと条件を確認する必要がありますね。

うー、なんだかややこしくなってきた!

結局、どの新電力がいいの?比較してみよう!

実は、電力会社の価格設定は住んでいるの地域によって大きく異なります。

さらに、電気使用量によってもお得になる会社が変わってきます。

なので、この電力会社が絶対におすすめ!とは言えないんです。すいません!

全国一律だとおもってました・・・

どの電力会社が一番お得が知るには、『どこに住んでいるか』『電気使用量』などの情報をもとにシミュレーションサイトで比較する必要があります。

早速シミュレーションしてみた

じゃあ、うちの場合はどこがいいの?ということで『電力・比較』で調べてみると、電力の比較サイトがたくさん出てきました。

価格.com・エネチェンジ・エネズバ  などなど。

どのサイトを信じてよいかわからないので、片っ端からシミュレーションしたみたところ…

結果がぜんぜん違うやん!!

全然ちがう結果がでてしまいました(笑)

仕方がないので、比較サイトをよーく見てみると…

どうも、電力会社と提携しているサイトがあるようで、キャッシュバックキャンペーンなどを含めての金額が表示されていて、結果が違ってしまうようでした。

キャッシュバックはもちろん嬉しいですが、料金が本当にお得かどうかがわかりにくく、比較するのにとても疲れてしまいました。

電力はずーーっと使うもの。

本当に料金がお得な会社を選びたいと思ったので、今回はキャッシュバックは考えずに選ぶことにしました。

おすすめのシミュレーションサイト

電力比較サイトをいくつも見たわたしが、個人的なおすすめしたいシミュレーションサイトは『新電力比較サイト』さんです。

サイトがシンプルで見やすく、必要は情報がしっかりわかりやすく書かれていました!

ひと月分の使用量のデータを入力して比較するサイトが多い中、こちらのサイトは

  • 1年分(12ヶ月分)の使用量データを入力して詳細に比較できる
  • 使用量がわからない人向けに、世帯人数別でざっくりわかりやすいお得額早見表がある

というかんじで、詳しく知りたい人にも、ざっくり知りたい人にもおすすめのサイトです。

新電力の比較結果【わが家の場合】

というわけで、京都市在住のわたしは『新電力比較サイト』さんで関西電力エリアをチェック。

さらに1年分の使用量データも入力してシミュレーションしてみました。

(関西電力にて契約:2017年11月~2018年10月の電気使用量=5607kWh、支払い金額は155846円)

その結果、わが家の場合は電気料金がやすい順に

  1. ピタでん 使った分だけ
  2. あしたでんき 標準プラン
  3. 楽天でんき プランS
  4. HTBエナジー ファミリーコース
  5. Looopでんき おうちプラン

と出てきました。

1位のピタでんだと、電気代が16.05%もさがるとのこと!

電力会社を変更するだけで16%も電気代がさがったら、めっちゃ嬉しいですよね。

電気代の安さ、とっても重要です!!

でも、電気代以外の条件もしっかり調べないとね!

電気代以外の条件は?

新電力比較サイトさんを参考にさせてもらって、わたしなりの基準を決めてみました。

それがこちら↓↓↓

電気代以外の条件
  • 解約違約金が発生しない
  • 契約事務手数料・解約事務手数料がない
  • 電気料金がわかりやすい

まずは、解約違約金が発生しないこと

初めての電力会社の切り替えなので、「もとの関電にもどりたい!」「こっちの電力会社のほうがお得だった…」なんてことになるかもしれません。

解約違約金が発生しなければ、いつでも気軽に電力会社を変更できます。

次は、契約事務手数料と解約事務手数料がないこと

携帯会社を変更するときにいつもおもってたんですよね…3000円も必要かなぁ…って(笑)

事務手数料がかかると、やはり他の会社に変更しにくくなってしまうので、そういう会社は避けておきたいです。

最後は、電気料金がわかりやすいこと

節約を考えて電力会社を変更するのに、電気料金がわかりにくかったら本末転倒だなと。

『1日2時間だけ電気代が無料になる』なんていう会社も発見したのですが、はたしていくらお得になるのかよくわからないじゃないですか…?

それをふまえて検討すると

  • 解約違約金が発生するため、1位のピタでん、4位のHTBエナジーは却下
  • 契約事務手数料・解約事務手数料は、どの会社も必要なし
  • 2位のあしたでんき、3位の楽天でんき、5位のLooopでんきは、どの会社も基本料金がない設定で電気料金がわかりやすい

という結果に。

で、結局どこにきめる~??

この中で一番お安かったのが2位のあしたでんき。1kWhあたり21.5円でした。

楽天でんき、Looopでんきは1kWhあたり22.0円。

あしたでんきとはほとんど変わらないようですが、年間で計算すると約2803円かわってきます。

楽天でんきでは、200円で1ポイント分の楽天ポイントが加算されます。

年間支払額で考えると779ポイント還元されるので、楽天ユーザーのわたしはちょっとぐらつきましたが、今回は却下しました!

ポイントはあくまでポイント。現金ではないですもんね~

Looopでんきは実は再生可能エネルギーの割合が26%と、大手電力会社よりもエコなうえに、料金設定も最安値クラスというすばらしさ。

でも、とりあえず今回はお値段重視と決めていたので、こちらも却下!

ちなみに、1位のピタでんは1kWhあたり21.2円ととびぬけてお安いのが非常に魅力的でした。

解約違約金も2000円ならいいかな~と一瞬おもったのですが、

2018年8月、F-POWERが法律に反する対応をしたとして経産省の電力・ガス取引監視等委員会から業務改善勧告が出ました。
解約時の違約金の発生条件を厳しくする規約変更を行ったにもかかわらず、それを顧客(業務用の電力契約)に十分に周知しなかったことが問題視されました。

との記事を読んで目が覚めました。

勝手にそんなことされたらこまる!!

というわけで、わたしの選んだ電力会社はあしたでんきさんです!

新電力をじっくり比較して、あしたでんきに乗り換えてみた!

あしたでんきって?

それでは、『あしたでんき』についてご紹介したいと思います。

『あしたでんき』は、2018年3月にスタートしたTRENDE株式会社の電力サービスです。

このTRENDE株式会社、東京電力の子会社とのこと。

ちょっと安心感がありますね。

特徴をまとめると以下のとおりです。

  • シンプルでわかりやすい料金プラン
  • 申し込みはオンライン(PC・スマホ)のみ
  • 支払方法はクレジットカードのみ
  • 供給エリアは東北、東京、中部、関西、中国、九州エリアの6つ

料金プランは、

  1. 基本料金なしの標準プラン(1~4人家族向け)
  2. 基本料金3000円が必要なかわりに1kWhあたりがかなり安いたっぷりプラン

のふたつのみ。

一般家庭向けの標準プランの料金設定は、どのエリアでも最安値クラスのようです。

我が家の2017年11月~2018年10月までの電気使用量が5607kWh。

実際に支払った電気代は年間155,846円でした。

それを『あしたでんき』の標準プランで計算してみると、電気代は年間131,319円になるので…

年間24,527円の節約になっちゃいます!

月額2000円の節約はおおきいね~♪

早速、申し込んでみた

せっかくなので、速攻であしたでんきに申し込んでみました!

『あしたでんき』の申し込みに必要なのは、検針票に記載されている

  • お客さま番号
  • 供給地点特定番号

のふたつだけです。

検針票がない場合でも、前に契約していた電力会社に問い合わせれば大丈夫です。

わたしは、契約していた関西電力のWebサービス(はぴeみる電)のサイトで、お客様番号と供給地点特定番号をゲットしました。

申し込みはほんとに簡単で、『あしたでんき』のサイトから申し込みページにすすみ、流れに沿って自分のデータを入力するだけ。

手続きには10分かかりませんでした。

申し込みが終われば、次の検針日からあしたでんきの利用がスタートになります。

利用開始日は契約手続きが完了すると、メールにてお知らせが来ます。

わが家はスマートメーター設置済みのため、10月22日に申し込み→10月24日に契約完了→11月2日供給開始という流れになりました!

これにて、電気代の節約対策完了です♪

新電力、かなりお得です!しっかり比較してみてね。

長々と書いてしまいましたが、お伝えしたことはこのふたつ。

  1. 新電力への切り替えは、実はすごく簡単。
  2. きちんと選べば、新電力はかなりお得!

これです!

電力自由化でこんなにお得になるなんて・・・もっと早く考えればよかったです(笑)

要点をおさえてしっかり比較すれば、生活を全く変えずに電気代がかなり節約できますよ。

あしたでんきは、どのエリアでも最安値クラスの値段設定なので、電気代重視の方にはおすすめです!

まだ切り替えていない方は、ぜひ新電力を検討してみてくださいね。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました!


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