型はめパズルって、お持ちでしょうか?
三角や四角、丸などいろいろな形のブロックを同じ形の穴にハメてあそぶ・・・あのおもちゃです。
1歳~2歳児さんから遊べる知育玩具なので、おもちゃ屋さんなんかでもよく見かけますよね。
わが家では親戚からお下がりでニチガンの型はめパズルの『ドロップインザボックス 』をいただきました。
むすめは1歳前くらいから遊んでいましたが、3歳のいまでも時折持ち出して遊んでおり、思ったより長く楽しめるおもちゃでした!
この記事では、
について書いています。
作業療法士的な視点でも解説していますので、ぜひ読んでいってください。
→作業療法士ってなにさと思われた方は『るあのプロフィール』へどうぞ☆
もくじ
型はめパズルとは?
まずはじめに、型はめパズルについて少しだけ解説します。
型はめパズルとは、いろんな形のブロックや積み木を同じ形の穴にはめ込んであそぶおもちゃのことです。
一歳半検診に使われることもあるようですね。
型はめパズルは、0歳台から3歳以上まで長い期間楽しめる知育玩具です。
わが家では、おままごとのごはんになったり、ブロックとして積まれたりもしています。
立体のものと、ジグゾーパズルのような平面上のものがあり、プラスチック製か木製がほとんど。
シンプルなボックスタイプ・おうち型・車型・アンパンマンなどのキャラクター物など、たくさんの種類があります。
型はめパズルの知育効果
型はめパズルの知育効果について、作業療法士的な視点で解説しますね。
作業療法士(OT)とは→こころと身体のリハビリテーションを行う医療職。赤ちゃんから高齢者まで日常生活に不便がある方に対して支援を行う。わたしの本職です。
型はめパズルはむずかしい
大人から見ると簡単に感じてしまいますが、型はめパズルは
- ブロックを認識する(見る)
- ブロックをつかむ
- ブロックの形を理解する
- 同じ形の穴をみつける
- 穴の位置までブロックを持っていく
- 穴の形を再確認する
- ブロックの向きを穴に合わせる
- ブロックを穴にハメる
- 押し込む
というたくさんの段階をふんで、ようやく達成できるかなりむずかしい課題です。
たとえば、2のブロックをつかむ、という段階だけでも、
『座った姿勢や腹ばいの姿勢をしっかり保つ』
『ブロックに手を伸ばす』
『手を伸ばすことで崩れたバランスをとる』
『ブロックをみて、大きさや形を理解する』
『ブロックをつかめる大きさまで手をひろげる』
『ちょうどよい力でブロックをつかむ』
などといったいろいろな能力をつかいます。
筋肉やバランスなどの身体の能力、視覚や触覚などの感覚の能力、物の形や大きさを理解するような知的な能力をフル活用しているわけです。
型はめパズルが出来るようになるということは、このすべてを同時に行えるようになったということなんです!
型はめパズルでは様々な能力を使いますが、特に
- 物の形や大きさを理解する能力(特に立体に関する空間把握能力)
- 思考力や応用力
- 手先の器用さ
の成長が期待できます。
いろんな遊び方ができます
型はめパズルは、パズルとして遊ぶ以外にも、
- ブロック自体や箱自体の手触りを楽しむ、色をたのしむ
- ブロックや箱をつかむ、持ち上げる、投げる、しゃぶってみる、蓋を開け閉めする
- 型はめを教えてもらいながら、だれかと一緒に遊ぶ
- ブロックや箱を他のものに見立ててあそぶ(例:おままごとに使う)
などなど、いろいろな遊び方が考えられます。
はじめはブロックの感覚を楽しむところからはじまり、パズルとしての遊ぶ段階では手先の器用さや思考力、応用力などが鍛えられていきます。
そして、決められた遊び方から離れることで、豊かな想像力も引き出されます。
型はめパズルは、1歳前から3~4歳くらいまでのこどもの発達を、それぞれの局面で促すことのできる知育玩具といえます!
ぜひ、一緒にあそんであげてください
型はめパズルがむずかしいということは、お分かりいただけたかと思います。
なので、お子さんがなかなか型はめできなくても、焦らずのんびり構えてくださいね。
そして、是非とも『どこがこの子にとってむずかしいのかな・・・?』という視点でお子さんを観察してみてください。
例えば、
すぐには興味を持たないかもしれませんが、型はめパズルの遊び方がお子さんにしっかりインプットされます。
このような感じで、お子さんがやりたいことができるように、すこしだけ手伝ってあげます。
そして、「できた!」という体験をさせてあげること。これが重要です!
「できた」が「楽しい」につながります。
楽しんで取り組むことで、知育効果が高まる上に集中力まで身に付きます♪
ニチガンの木製型はめパズル『ドロップインザボックス』
ここからは、わが家にある型はめパズル、ニチガンさんの『ドロップインザボックス2』についてのレビューをしていきたいと思います。
むすめがお座りできるようになってきたため、なにかおもちゃを買おうと考えていたところ、親戚からのおさがりでいただきました。
おそらく10年ちかく前に購入したものだと思うのですが、木製のためかあまり傷んでいる様子はありませんでした。
ドロップインザボックス(DROP IN THE BOX)の商品情報
まず、今回レビューするドロップインザボックスの商品情報について記載しておきたいと思います。
素材:木製(ブナ・MDF等)
本体:15cm×15cm×14.5cm
重量:1kg
対象年齢:1.5歳~
生産国:ベトナム
ドロップインザボックスはシリーズで販売されており、現在は『ドロップインザボックス3』が主に販売されています。
また、トイザらス限定販売の『ドロップインザボックス2』も販売されています。
2と3は、着色の有無などに違いがあります。
- ドロップインザボック2は、箱自体には着色なし。ブロックには着色があり
- ドロップインザボック3は、箱のふた部分が赤色に着色されている。ブロックの着色なし
ブロックの形や数、箱の大きさには違いはないようです。
ご注意くださいm(__)m
日本メーカーの木製パズル
『ドロップインザボック2』は、日本メーカーのニチガンの商品です。
ですが、生産自体はベトナムで行われているようですね。
ニチガンは1929年創業の老舗のおもちゃメーカーさんで、木のおもちゃ・積み木・木のままごとなどを製造販売をされています。
メーカーHPには「日本で一番長く、木のおもちゃを作っています」と記載されていました。
わたしも、幼い頃にニチガンの木のおままごとシリーズで遊んだ覚えがあります。懐かしい~!
また、HPを確認してみると
- 使用されている塗料は、厚生労働省の食品衛生法を準用した玩具安全基準(ST)やヨーロッパのCE(EN71)に適合した安全な塗料。また、色落ちしないよう加工されている。
- ニチガンのオリジナル商品は、日本玩具協会認定のSTマークか、ヨーロッパ安全基準のCEマークのいずれかを取得している。
とのことでした。
安全な塗料が使われているので、赤ちゃんが舐めて遊んでも安心ですね!
海外で生産されているとはいえ、日本メーカーの商品ですので信頼できそうです。
実物はこんなかんじ
外観はサイコロのような形をしていて、上のがふたになっていて開け閉めすることができます。
ふたをしめても、留め金などはありません。
木製のため、やや重たく感じます。
1歳半のむすめはあまり重さは気にならないようで、よくふた部分だけをつかんで持ち運んでいます(笑)
それでも、蓋がとれたことはないので、しっかりとした作りのようです。
箱にブロックをすべて入れても、だいぶ余裕があります。
箱・ブロックともにとても滑らかな手触りで、木のささくれなんかは全くありません。
ブロックは全部で10種類。円柱や立方体など、幾何学的な形になっています。
木製で、すべて違う色で着色されています。
10種類中ふたつは、ブロックが連結されているような形をしています。
連結ブロックがあるため、難易度は高めです。むすめは3歳をすぎても時々はめられずにいます。
色はわりと落ち着いた色味ですが、わたしは好きです。
ブロックの大きさはこんなかんじ。
1歳半ごろでも片手でつかめていましたが、上手に扱うのはむずかしい様子でした。
いただきものなのでいくつかのブロックの角の色が剝がれていましたが、大体のブロックはきれいなだったので耐久性は高いとおもいます。
型はめの位置は、ロゴマークを正面とすると、ふた部分・右側の面・左側の面の三か所です。
床に置いて遊んでいるときに、サイドの穴が見やすくなるように左右の面を上にすると、ふた部分が勝手にひらいて中身が飛び出してしまうことがありました。
おすすめ&残念ポイント まとめ
ドロップインザボックスをレビューしてきましたが、ここでざっくりまとめたいと思います!
- 単純な形から連結された複雑なものまで、ブロックのバリエーションが豊富
- 難易度の高いブロックがあったり、はめる穴が見えにくい場所にも存在するため、知育効果が高い
- 木製なので、丈夫で見た目が良い
- やや重たい
- ふたが固定できないため、箱を横向きにするとブロックがとびだしてしまう
月齢毎 型はめパズルの遊び方(むすめの場合)
さいごに、月齢ごとの型はめパズルの遊び方をまとめておきます。
成長の速度や興味・関心はお子さん一人ひとりまったく違いますので、あくまでも参考程度とかんがてくださいね!
1歳まえ
ブロックや箱を床においておくと、
- 興味を持って近づいて、ブロックをにぎる
- ブロックをなめたりかじったりする
- 箱をひっくりかえす
- ブロックを床にうちつけて音をだす
- ブロックを放り投げる
などして遊んでいました。
1歳半ごろ
むすめ1歳5か月時点では、型はめはまだひとりで出来ませんでした。
- 穴の形にブロックの向きを合わせて、穴のすぐ近くに置く
- ブロックを穴に半分ほどハメた状態で支えておき、それを子供に押し込んでもらう
- ブロックを手にもたせて、そこにあうように箱を動かして近づける
などの手伝いをしながら一緒に遊びました。
ブロックを正解のすぐ近くに置いて誘導してあげると、気づいてはめようとしますが、それでもはめられないことが多かったです。
ブロックは気に入っているようで、箱をひっくり返して全部のブロックをぶちまけてみたり、ブロックを出し入れしたりして、マイペースに遊んでいました。
グリーンの楕円のブロックがお気に入りで、それだけを持ち歩いていることも!
2歳台
型はめパズルにはあまり興味を示さず、ときどき触っている程度でした。
何にでもブームがあるので、そのまま静観していました。
3歳ごろ
3歳2ヶ月になったむすめ、ようやく型はめパズルとしてひとりで遊ぶことができました。
連結されたブロックなどの難しいものは、時々はめられずに「できな~い!!!」と叫んでいますが、他のブロックはすいすいハメています。
むずかしいブロックまで完璧にこなせるようになるまでは、もう一息かかりそうです。
型はめパズル、いろいろ遊べるぞ
今回は、型はめパズルの知育効果とニチガンの『ドロップインザボックス』のレビューをまとめてみました。
いかがでしたでしょうか?
ドロップインザボックスは木製なので、温かみがあり、見た目はすごく良いです。
ブロックは大きめで、形もシンプルながら良く考えられていておすすめです☆
ドロップインザボックスに限らず、型はめパズルは赤ちゃんから幼児さんまで長く楽しめるおもちゃです。
とっても種類が豊富なので、お子さんが興味をもてそうなものを選んであげてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!